セラミック治療後に歯や歯茎が黒くなってしまう3つの原因を解説
金属材の金属イオンが溶出して変色の原因になっている
セラミック治療でメタルボンドなどの金属材を使用した場合、金属イオンが口内に溶出して悪影響を及ぼす可能性があります。歯科治療で使用する金属は経年劣化によって表面部分が溶け出し、歯や歯茎の沈着の原因となることがあるのです。
歯や歯茎に蓄積された金属イオンは変色して黒ずみになりやすく、黒ずみは「メタルタトゥー」とも呼ばれています。黒ずみの正体は溶出した金属なので通常では洗浄できないため、歯科医院などの治療機器を使ってはがしていく必要があります。
歯茎が痩せたことによって人工歯と歯茎の間に隙間ができる原因になっている
セラミック治療後の患者さんは、稀に歯茎がやせ細ってしまう場合があります。歯茎は加齢による抗菌力の低下や虫歯、歯周病などが原因で柔らかくなって下がってしまうことがあるのです。
痩せた歯茎には歯との間に隙間ができてしまい、黒い影ができたり隙間にセラミック治療に使用したメタルが溶出するなどで黒く見えたりする原因になります。黒ずみは様々な原因が考えられるため、気になるようなら早めに歯科医院で診てもらいましょう。虫歯が原因であれば、再発の恐れがあります。
虫歯が神経まで進行したことが原因で歯が変色している
歯は虫歯が原因で変色する場合があります。機能を失い死んでしまった神経は血液が循環しなくなり、歯の表面にある神経が変色を起こして色素に影響を及ぼすからです。時間がたつごとに変色は進み、歯の内部にある象牙質の色がどんどん濃くなっていきます。
歯そのものが変色した場合はクリーニングなどでは改善することができないため、セラミック治療やホワイトニングなどの審美治療が必要です。歯の変色が気になるようなら、歯科医に相談してアドバイスをもらいましょう。