セラミック治療におけるオールセラミックスをわかりやすく解説
オールセラミックスは陶材のみを使用したセラミック治療
セラミック治療のセラミックスとは陶材のことで、陶器や工芸品に使われている粘土や珪石などを原料とする天然物です。歯科治療で使われるセラミックスは、色調や光沢感が天然歯と変わらないポーセレンやe-maxなどが主に使われています。
逆にジルコニアのみを使用する場合はオールジルコニアと呼ばれ、セラミックスとレジンが合成されたものはハイブリッドセラミックスと呼ばれています。このようにセラミック治療では、使用する素材の分類ごとに名称を分けているのです。
セラミック治療のe-maxとは何か?
セラミック治療におけるe-maxとは、セラミックスとガラス材を混ぜ合わせた素材のことです。e-maxの名称はスイスで創立されたイボクラール・ビバデント社の商標で、正式名称をエンプレス・マックスとしています。
主な素材がガラス材であるためe-maxは透明感が高いため、従来のセラミックスよりも耐久性に優れているのが特徴です。また、オールセラミックスよりも価格が安価で、前歯のセラミック治療におすすめされています。
オールセラミックスの耐用年数
オールセラミックの耐用年数は10~15年とされています。表面はつるつるしていて汚れが付きにくく、メンテナンスをしっかり行っていればそれ以上長持ちさせることも可能です。
しかし、セラミックスは嚙み合わせや顎の力によって割れる可能性があるため、耐用年数には個人差があります。特に歯並びの悪さ(不正咬合)や歯ぎしりは、治療箇所の寿命を縮めてしまうリスクがあります。歯にかかる負荷やストレス対策を行い、細やかなメンテナンスがセラミックの寿命を長持ちさせるポイントです。